映画「ミッドナイトスワン」は、草彅剛さんが主演として、トランスジェンダーの役を演じられたことで話題となりましたね。
ミッドナイトスワンは、トランスジェンダーとして、心と身体の葛藤を抱えながらも生きる主人公 凪沙と、親の愛情を知らずに育った少女 一果との間に生まれた愛を描いたラブストーリーです。
ラストは、映画の終盤に一果と凪沙は再会を果たしますが、そのときに凪沙は心身ともに衰弱し、視力まで失っていることが描かれています。
- ミッドナイトスワンでの凪沙の死因と性転換手術との関係性
- ミッドナイトスワンでの凪沙の失明の原因
- ミッドナイトスワンのラストシーンの考察
ミッドナイトスワン凪沙の死因は?性転換手術との関係性はある?
草彅剛さんがトランスジェンダー役を演じられたことでも話題となった「ミッドナイトスワン」。
大きな話題になった作品でもありますので、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
まずは簡単にあらすじを振り返ってみましょう。
<ミッドナイトスワンのあらすじ>
東京新宿のショーパブで働く凪沙(草彅剛)は、トランスジェンダーとして心と身体の葛藤を抱えながら生きています。
あるとき、親戚の娘であり、ネグレクトに遭っていた中学3年生の一果(服部樹咲)を預かって欲しいと頼まれ、戸惑いながらも2人の同居生活がスタートします。
ある日、一果はふとしたきっかけでバレエ教室を見つけ、レッスンに参加するようになります。バレエの月謝を払うために、一果は凪沙には内緒で違法なバイトを始めますが、バイト先でトラブルを起こし、バイトのことやバレエ教室のことが凪沙にバレてしまいます。
更に、ネグレクトのあった一果の家庭のことを中傷され、自傷に走る一果を凪沙が優しく慰めるなどの出来事から、一果と凪沙の距離が近づいていきます。
一方の凪沙は、一果のバレエダンサーとしての才能を目の当たりにし、「一果にバレエを続けさせてあげたい」と思うようになります。
そして、その思いは一果に対する母親としての願いの芽生えでもありました。
こうした、凪沙と一果の心が通じ合っていく様子が映画の中では丁寧に描かれています。
しかし、凪沙と一果は本当の親子ではないため、途中で一緒にいることができなくなってしまいます。
そこから物語の終盤、凪沙はタイで性別適合手術を受けます。
これは、一果と引き離されたことで、「本当の母親になりたい」という思いを強くしたことがきっかけでした。
しかし、その思いは叶わず、年月が経ち、中学を卒業した一果が凪沙へ久しぶりに会いに行くと、凪沙の姿は大きく変わってしまっていました。
下半身にはオムツをつけており、そのオムツは血だらけです。
更に、凪沙は意識が朦朧とした様子で、視力も失ってしまっていました。
凪沙は、最後の力を振り絞って、海に連れて行って欲しいと一果に頼み、砂浜でバレエを踊る一果を見ながら、眠るように命を落としてしまうシーンで終わります。
映画の中は、凪沙が一果に対して、
女になったはいいけど、サボったらこんなになっちゃった
と告げるシーンがあります。
映画の中では詳細が語られていませんが、映画をもとにした小説にはもう少し細かい描写があります。
「手術部分が壊死し、常に発熱しているようになって数ヶ月が過ぎた」や、そうなった原因は「アフター(術後)ケアをしなかった」ためだと描かれています。
凪沙は一果と別れた後に生きる気力をなくし、寝たきりの状態になってしまいました。
更に、性別適合手術を受けるためには資金が必要になりますが、その後経済的にも苦しい状況が続き、十分なケアができなかったことが原因と考えられます。
つまり、
と考えられますね。
ミッドナイトスワン凪沙の失明の原因は何?
ミッドナイトスワンでの凪沙の死因は、性別適合手術後のケア不足による壊死・感染が原因である可能性が高いということがわかりました。
凪沙は、一果と再会したときには視力も失ってしまっていました。
失明も性別適合手術と関係があるのでしょうか?
結論としては、
失明が起こるものは、脳や視神経を触る手術で起こりやすく、更に全身麻酔を伴う手術でも少数ではありますが、可能性はあります。
凪沙の場合は、腰から下の局所麻酔での手術だったため、術後合併症による失明は可能性が低いと考えられます。
では、なぜ凪沙が失明したのかというと、
栄養状態が不十分だったことが原因
と考えられます。
低栄養の場合は、中毒性弱視を引き起こすことがあります。
中毒性弱視は、治療を行うことで回復できますが、凪沙の場合は病院にかかっていなかったため、治療を受けていなかったのでしょう。
更に、低血糖の状態が継続すると、視覚に異常が起きることも少なくありません。
このように、作品終盤での凪沙は経済状態が悪い様子が伺えましたので、
ミッドナイトスワンラストシーンの考察
ミッドナイトスワンのクライマックスは、海でのシーンです。
凪沙の死を悟った一果が海へ歩き出していきます。
そして、その後一果がニューヨークへ渡り、バレエコンクールのステージに立つシーンで作品は幕を閉じます。
このシーンから、
バレエコンクールは一果が最期に見た夢で、海へ入り無くなってしまったのでは?
という考察や、
凪沙の死を乗り越えた一果は、バレエコンクールの夢を叶えたのでは?
という考察も両方散見されました。
見た人によって様々な解釈がある点も、この作品がおもしろいと評価される理由なのかもしれませんね^^
まとめ
今回は、草彅剛さんが主演を務められた映画「ミッドナイトスワン」について紹介しました。
まとめると、
- 凪沙(草彅剛)の死因は性別適合手術後のケア不足による壊死・感染
- 凪沙の失明は性別適合手術とは無関係で、栄養状態の不良によるものと考えられる
- 結末は、見る人によって解釈が以下の2つに分かれる
- 一果は亡くなってしまい、夢を見ている
- 一果がその後成長し夢を叶えた
- 一果は亡くなってしまい、夢を見ている
ということがわかりました。
ぜひミッドナイトスワンをご覧いただき、結末をどのように感じられたかも考えてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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